Amazonプライムの魅力
アマゾンの通販をよく使う方でしたら、Amazonプライムに加入することで、よりおトクに使うことができます。Amazonプライムとは、3,900円の年会費を支払うことで加入できる有料サービスで、以下のような特典があります。
- 対象商品のお急ぎ便、お届け日時指定便が無料に
- 大型家具や家電などの特別取扱商品の取扱手数料が無料に
- 食品・日用品などを便利に買える「Amazonパントリー」や「Dash Button」が使え、割引特典が使える
- タイムセールの商品を30分早く注文できるので、セール品を買える確率が高まる
- 映画やTV番組が見放題の「プライム・ビデオ」が使える
- 100万曲以上の楽曲が聴ける「Prime Music」が使える
- 写真を容量無制限で保存できる「プライム・フォト」が使える
- Kindle端末があれば、好きな本を1か月に1冊読める「Kindleオーナーライブラリー」が使える
こんなところでしょうか。詳細は下記の公式サイトをご覧ください。
けっこう、他のブログを読んでいても、「Amazonプライムはとてもオススメ」という感じで紹介している方が多いですね。対象商品のお急ぎ便、お届け日時指定便が無料になるだけでもおトクなのに、さらに動画見放題の「プライム・ビデオ」と音楽聴き放題の「Prime Music」も追加料金なしで使えるというのが、非常に魅力的です。
(どうでもいいんですけど、公式サイトで「プライム・ビデオ」と「Prime Music」で表記が揺れているの、気になりませんか?)
通販を使わない場合でも魅力的?
では、通販を使わない場合、Amazonプライムに加入する価値はあるでしょうか。
というのも、私はあまり通販を利用しません。
正確に言うなら、通販自体はたまにしますが、普段は「楽天」を使うので、Amazonで買い物をすることはほとんどありません。
その場合、Amazonプライムの利点の半分以上が失われる感があります。「プライム・ビデオ」と「Prime Music」には非常に興味があるのですが、多くのブログでは、「これ目的で入るものではなく、あくまでオマケ」という紹介の仕方がされています。他の同種のサービスと比較すると、コンテンツの数が圧倒的に少ないからですね。
確かに、お気に入りの映画や楽曲がたくさんある方にとっては、「プライム・ビデオ」や「Prime Music」では物足りないと感じるでしょう。
しかし、そこまでヘビーに利用するわけではないなら、どうでしょう。
競合サービスがそれぞれ月額1,000円程度するのに対して、Amazonプライムは月額換算で325円です。これを考えると、通販を一切利用しなくても、「プライム・ビデオ」と「Prime Music」のためだけに加入する選択肢は十分にありそうな気がします。かといって、配信されているコンテンツに一切魅力がないなら、いわゆる「安物買いの銭失い」となってしまいます。
実際のところ、「Amazonプライム」がどの程度使えるものなのか興味があったので、今回は「プライム・ビデオ」と「Prime Music」の2つについて、それぞれ競合サービスと比較してどうなのか、まとめました。
対象としては、映画や音楽にあまり興味が無い人向けということで考えています。
【映画】プライム・ビデオと他サービスの比較
まずは「プライム・ビデオ」です。これは、映画やTV番組、アニメなどの動画が見放題になるサービスです。
同様のサービスとして、「Hulu」や「Netflix」、「dTV」などがあります。この辺の比較については、下記のブログが詳しいですね。
おおむね他サービスは月額1,000円前後で価格が高い代わりに、コンテンツが充実しています。一方、「プライム・ビデオ」は、コンテンツを抑えている代わりに、月額換算で325円と非常に安い、という感じです。ちなみに、ドコモの「dTV」は、月額500円で、「プライム・ビデオ」と他サービスのちょうど中間という感じです。
このように、いくつも動画配信サービスがありますが、それぞれ得意とするジャンルがあるようです。そのため、観たい映画があるかどうか、実際に各サービスのサイトで比べてみるとよいでしょう。
配信数で比較しようと思ったのですが、たとえ配信数が多くても観たいジャンルの作品が少なかったり、そもそも会社によって作品数の数え方に違いがあったりするので、配信数だけで判断するのは危険ですね。
当たり前の話ですが、魅力的な作品があるかどうかは、月額料金に比例するといっていいでしょう。
月額料金順に
「プライム・ビデオ」<「dTV」<「Netflix」など他サービス
であるのと同じように、観たい作品がある確率も
「プライム・ビデオ」<「dTV」<「Netflix」など他サービス
といった印象です。
価格を抑えたいなら、「プライム・ビデオ」か「dTV」のどちらか
月額料金は抑えたいけど、多くの作品を観たいということであれば、「dTV」がいちばんバランスがとれているかな、という気がしました。「プライム・ビデオ」は、映画にまったく詳しくない私でも、ちょっと物足りないかなという印象です。
ちなみに、「プライム・ビデオ」と「dTV」の価格差は、月額換算で215円です。この価格差をどう捉えるか、ですね。
あまり映画に興味が無いなら、「プライム・ビデオ」くらいがちょうどいい
私の場合は、映画はそこまで観ませんし、ドラマも今放送されているものを予約録画して観ることが多いので、「プライム・ビデオ」でも十分だと感じました。同じ値段なら「dTV」がいいですけど、+215円するかといえば、不要かなと。
たぶん、「プライム・ビデオ」は、「ぜひコレが観たい!」というような特定の作品を期待する見方だと、ガッカリだと思います。そうではなくて、ちょっと時間があるときに配信リストを眺めて、「そういえばこの作品、気になっていたんだよな」とか、「この作品、昔観たな、懐かしいな」といった感じの作品を探して、ユルめに観るとよいと思います。
個人的には、最近「欅坂46」推しなので、欅坂46主演のドラマ『徳山大五郎を誰が殺したか?』があるのが気になっていますね笑
ドラマだと、『下町ロケット』や『ルーズヴェルト・ゲーム』があるのが気になります。さすがに『半沢直樹』はありませんでしたが、期待しなければ、けっこうメジャーな作品もあることに気づきます。これが月額325円で観られるなんて、コストパフォーマンスがいいなと思います。
【音楽】Prime Musicと他サービスの比較
続いて、こちらは音楽の聴き放題サービスです。競合としては、「Apple Music」や「Spotify」、「AWA」や「LINE Music」あたりが有名でしょうか。こちらも、比較記事を貼っておきます。
こちらも、おおむね月額1,000円前後のサービスが多いですね。学生ならば、学割プランで月額500円前後となるサービスが多いです。
Appleユーザーで、月額1,000円を出せるなら、「Apple Music」がダントツでオススメです。ただこの辺も、サービスによって収録曲数や機能が異なるので、自分が聴きたいアーティストをもとに比較する必要がありますね。
価格を抑えたいなら
正直音楽にそこまで興味がなく、月額1,000円は高いということでしたら、ここは「Prime Music」と、「AWA」のFreeプランや「LINE Music」のベーシックプラン、「dヒッツ」との比較ということになるでしょう。
無料で使える「AWA」フリープラン
「AWA」のFreeプランは、フルで1曲聴けない(盛り上がる箇所の90秒のみ)ことと、1か月で20時間しか聴けない代わりに、無料で好きな曲を聴くことができるサービスです。
詳細は、以下の記事が参考になります。
1曲まるごと聴けないので、好きな曲を聴く用途としては使えませんが、「お気に入りの曲を探す」という目的なら、使えそうです。まぁ、「iTunes Store」の試聴のようなものですね。お気に入りの楽曲があれば、購入するなり、有料プランに加入するなり、レンタルショップで借りてくるなりのアクションを起こさなければなりません。
さすがに90秒だけではちょっと……ということでしたら、「LINE Music」という選択肢があります。
好きな曲が聴ける「LINE Music」ベーシックプラン
「LINE Music」のベーシックプランは、月額500円がかかる代わりに、「AWA」のFreeプランでいうところの、「フルで1曲聴けない」縛りが無くなります。こちらも「AWA」と同様、1か月で20時間しか聴けませんが、そこまで音楽を聴く時間が長くないなら、検討の余地はあります。
1か月で20時間ということは、1日40分ということになります。人によっては、これで十分かもしれません。
私の場合を考えてみると、音楽以外にも、録音したラジオやPodcastを聴きますから、音楽は1日40分も聴ければ十分です。そう考えると、月額500円の「LINE Music」ベーシックプランでも問題無さそう。こういうライトユーザー向けにも、実用的な料金プランを用意するところは、さすがLINEです。
時間縛りがない「dヒッツ」
「dヒッツ」は、月額500円のサービスです。こちらは、上記のサービスとは違い、時間制限無く音楽を聴くことができます。つまり、「1か月で20時間しか聴けない縛り」が無いということです。
その代わり、自由に好きな曲を聴けるわけではなく、ラジオのようにストリーミングで配信される曲を聴くことになります。じゃあラジオでいいじゃん、と思われるかもしれませんが、「dヒッツ」は、気に入らない曲をスキップできるというメリットがあります。
もう一つのメリットとしては、特に邦楽の収録曲数が多いということです。これは好きな曲を自由に聴けない「ラジオ型」ならではのメリットです。好きな曲を自由に聴ける「オンデマンド型」は、CDの売り上げが落ちることから、アーティスト側としてはデメリットが大きいんですよね。そのため、どうしても配信を渋る傾向があります。月額1,000円くらいするサービスを利用しても、超有名どころが配信されていないことがあるのはこのためです。
「dヒッツ」は、好きな曲を自由に聴けない代わりに、多くの有名アーティストの楽曲を聴けるという大きなメリットがあります。
また、毎月10曲、お気に入りの曲を保存することができます。保存した曲はいつでも自由に聴くことができますので、継続して利用していけばいくほど、おトク度は高まりますね。
基本はBGM的に聞き流しながら、特に気になった曲を保存していく使い方をしていけば、月額500円でもかなり楽しめそうです。
あまり音楽に興味が無いなら、「Prime Music」でもいいと思う
映画のときと同じ結論で申し訳ありませんが、私の場合は、音楽はそこまで聴きませんし、ラジオを録音して聴いたり、Podcastを聴いたりしているので、「Prime Music」でも十分だと感じました。音楽聴き放題サービス単体で考えるなら、たぶん「LINE Music」ベーシックプランや「dヒッツ」にしたかなと思うのですが、月額換算325円で使えて、さらに「プライム・ビデオ」も使えると思うと、やっぱり「Amazonプライム」の方が魅力的ですね。
「Prime Music」は、「プライム・ビデオ」と同様、「ぜひコレが聴きたい!」みたいに、特定の楽曲やアーティストを期待する見方だと、ガッカリだと思います。
例えば、以下の画像はJ-POPのランキングです。
何年前のランキングかな、というくらい、最新曲はありません。(どうでもいいですが、「欅坂46」の楽曲も配信されておらず残念です。AKBはたくさんあるのに。)
ただ、「レンタルするまででもない曲」や、「どこかで聴いたことがある曲」のように、「Prime Music」で配信されていなかったら聴かなかったであろう曲と出会えるというのは、大きなメリットだと感じます。
特に、他人が作ったプレイリストの楽曲を聴ける機能がお気に入りです。J-POPでも洋楽でもクラシックでも、普段は意識して聴かないけど、実はテレビ等でよく聴いている曲、みたいなものを発掘するにはちょうどいいですね。そういう曲は、レンタルショップでお気に入りのCDを探しているだけでは出会えません。
YouTubeやニコニコ動画で、他人が特定のテーマに沿って作ったオススメ楽曲集のようなものがありますが、そのイメージです。ただ、こうした動画は著作権的に問題があります。「Prime Music」のような有料の音楽聴き放題サービスなら、法律的な権利関係をクリアしているので、安心して使えます。
「Amazonプライム」は、映画や音楽に興味がない人ほどオススメ
ということで、「映画と音楽のためだけにAmazonプライムに加入してもよいか」の答えは、映画や音楽に興味がない人ほど加入をオススメしたい、ということになります。
なぜなら、かなり安い料金で、映画と音楽を楽しむことができ、「Amazonプライム」に加入していなければ観ないであろう映画、聴かないであろう楽曲に出会えるからです。
月額料金を支払う代わりに○○し放題、というサービスはジャンルを問わず複数ありますが、わりとガッツリ使う前提で作られているものが多いように思います。それと比べると、「Amazonプライム」はあくまで通販のオマケということもあって、いい意味で気楽に使えるサービスだなと思いました。
将来的に「Amazonプライム」が値上げしたら、また違った結論になるかもしれませんが、現時点では、映画や音楽に興味がない人ほどオススメできるサービスだと思います。それで物足りなくなったときは、もう少しお金をかけて他の専門サービスにランクアップすればよいと思います。
ということで、私はさっそく無料体験を申し込みました。今のところいい感じに使っています。30日間使えますので、じっくり試せるのもいいですね。
人にもよりますが、Amazonを利用していない方でも、「Amazonプライム」に加入するメリットは十分にあるのでは、という記事でした。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
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