「アマゾンの荷物がまとめて発送されない問題」から考えたこと

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少し前のニュースで、ヤマト運輸の労働組合が、荷物の取扱量を減らすように要求した、というのが話題となりました。

とくにアマゾンから発送される荷物が非常にたくさんあって、それによってかなりブラックな労働環境となってしまっているようです。

宅配最大手のヤマト運輸がついに決断した。ヤマト運輸労働組合が来2018年3月期の取扱個数について、今期の数量を超えない水準におさえる総量規制を要望した。会社側もおおむね受け入れる方針という。これまでは採…

たしかに、アマゾン(amazon.co.jp)はとても便利です。私も、家電製品などは店舗で買うよりも安いので、そういうときによく使っています。書籍も日用品もニッチなジャンルの商品も、とにかく幅広いジャンルの商品が充実しているので、「通販はほとんどアマゾンしか使わない」という方もいますね。最近では、アマゾンで特定の商品を注文するためのボタンも発売されています。

ボタンを「ぽちっ」。Amazon Dash Buttonは、ワンプッシュでお気に入りの商品を簡単に注文できるボタンです。新しい買い物スタイルをご体験ください。

これだけ便利になっていけば、今後はさらにアマゾンを使う人が増えていくことでしょう。そうなれば、当然ヤマト運輸は今よりももっとブラックな労働環境に……。このままではマズいですよね。

まとめて注文して、まとめて配送してもらおうと思ったのに

さて、最近、店舗には売っていない細々した日用品等が必要になったため、アマゾンから注文する機会がありました。

複数の商品をカートに入れながら考えていたのは、記事冒頭のヤマト運輸のニュースのことでした。また仕事を増やしちゃいますけど、大丈夫でしょうか、みたいなことを思うわけです。

ヤマト運輸の労働環境を心配して、というよりは、いつも私の家に届けてくれる方に迷惑をかけないだろうか、という感じですね。やはり自分に関わりのある特定の人のことを考えると胸が痛みます。

別にいい人ぶっているというわけではないんです。私は昔から、わりと「人に迷惑がかかっていないだろうか」と心配になりつつ、友だちの顔色をうかがって生きていくタイプでした。学生時代は、「あいつマジで空気読めないよな」って陰口を言われていたらどうしよう……嫌われちゃう……、みたいなことをよく考えていました。できるだけ無難に生きていこう、みたいな感じです。

……まぁそういう苦い思い出はどうでもいいんです。

ただ、やっぱりヤマトの配達員に陰口は言われたくないわけです。もちろんヤマトの方はそんなこと思わないかもしれませんが、自分が気になるわけです。

ですので、とにかくできるだけ負担を減らせればいいなと思って、そのほかに必要だったものも含めて、まとめてカートに入れて注文しようと考えました。もちろん、マーケットプレイスなどのアマゾン以外の場所から発送される商品は避けて、アマゾンから発送される商品のみを選んでいます。

配送オプションも、当然「準備ができた商品から順に発送」ではなく、「できる限り商品をまとめて発送」を選びました。

これで、まとめて商品を送ってくれるはずです。ヤマトの人も、1回の配送で済むなら、陰口を言わずに許してくれることでしょう。

まとめて発送してくれない

そんな感じで注文した翌日、アマゾンからメールが届きました。

Amazon.co.jpからのメール

ご注文いただいた商品を少しでも早くお届けするため、本日、Amazon.co.jp が一部の商品を発送いたしました。

いやいや、まとめて注文した意味!!

ぜんぜん急いでいないので、まとめて発送してほしかったです。これでは、分割して注文するのと変わりないですよね。

なぜまとまって配送されないか考えてみた

そもそも「”できる限り”商品をまとめて発送」なので、できなければ分割配送となるわけです。「遅くなってもいいので、”必ず”まとめて発送」オプションが欲しいなぁ、なんでアマゾンはそういうオプションを用意しないんだろう、と思いました。

しかしよく考えると、まとめて発送というのは、アマゾンにとって合理的ではないなぁ、ということに気付きます。

アマゾンは複数の倉庫をもつからです。

1つの倉庫で完結するとき

ほしい商品が一つの倉庫内にあったとします。

この場合は、配送先にもっとも近い倉庫からまとめて配送するのが合理的です。一回の梱包と、一回の発送で済むからです。

仮に品切れだったとしたら、よっぽど商品の入荷が遅れない限り、倉庫に商品が揃うのを待ってから、「商品をまとめて発送」することが多いのではないかと思います。

1つの倉庫で完結しないとき

今度は、ほしい商品が倉庫Aと倉庫Bに分かれている場合です。

まとめて配送しなければならない場合

まとめて配送しようとすると、以下のような手順が必要になるはずです。

まず、倉庫Aにある商品を倉庫Bに移動します。商品を移動する以上、汚損を防ぐための梱包が必要となります。

倉庫Bに届いたら、今度はその梱包を解いて、倉庫Bにある商品と合わせて再度梱包しなければなりません。

これは明らかに面倒ですよね。毎日大量の荷物を発送するアマゾンで、いちいち梱包を解いてまた再度梱包して、なんてやってられないでしょう。もちろんこの間に、もう一つの商品を棚から探して持ってくる、ピッキング作業をする必要もあります。

これで初めて、配送先にまとめて発送ができます。

これはアマゾンも面倒だし、時間もかかるし、大変そう……。

まとめて配送しなくてもいい場合

まとめて発送しないなら、以下の手順となります。

それぞれの倉庫で梱包して発送。シンプルです。

利用者にとっても早く届きますし、アマゾンとしては、多少配送料がかかったとしても手間がかかりません。1つの倉庫で完結しないときは、分割配送の方がメリットが大きい(こともある)ということですね。

私の注文も、ざっくり言うとこういう状況だったのだと推測しています。

しかしこれでは、ヤマト運輸をはじめとする配送業者は大変になるばかりです。おそらく今後どんどん通販を使う人は増えていくでしょうし。

ヤマト問題に対してできること

アマゾンも、できる限り分割配送にならないよう、倉庫の在庫管理の精度を高めているでしょうし、長期的にはドローンを使った配達なども考えているようです。

いずれは、何かしらの手が打たれることと思います。しかしなかなか、今すぐにどうこうできる問題ではありませんね。

さて、少し前にこんなニュースを見つけました。

環境団体のGreenpeaceが発行した最新のレポートの中で、Appleが3年連続で世界で最もグリーンな企業に選ばれた。「Clicking Clean: Who is Winning the Race to Build a Green Internet(クリーンにクリック:グリーンインターネット設立に向けた競争に勝..

環境団体のGreenpeaceが、再生可能な資源から作られたクリーンエネルギーをどのくらい使用しているか等をもとに、IT企業への評価を行ったとあります。

少しずつではありますが、こうしたレポートが公開されていくことで、環境問題に取り組むことがビジネスにとっても有益である、という価値観が広まっていきます。

同じように、今後は運送業者への配慮についても、こうした団体や消費者から評価されるようになれば、冒頭のヤマト問題についても改善が進んでいくのかなと思います。

某企業の過労死問題やワンオペ問題もそうでしたよね。

ヤマトの人に陰口を言われる心配をしなくても(?)、気楽に通販が使えるようになればいいですよね。まずはこうした問題に関して、関心をもつところから始めるようにしたいなと思いました。

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