突然ですけど、お財布、無くなると困りますよね。
私もうっかりが多くて、学生時代に何回かお財布を無くした経験があります。まず、クレジットカードやキャッシュカードを停止したり、各種カードを再発行したりする手続きが大変です。使えるようになるまでには時間もかかりますし、ただでさえ現金が無くなっているなか、再発行手数料もかかります。
それに加えて、カードを悪用されたらどうしよう、という不安に襲われたり、なんで無くしてしまったんだ……と自責の念に駆られたりするなど、精神的な苦痛も大きいです。
そういう経験をしたおかげか、今のところ、社会人になってからは財布を無くさないようになりました。
……まぁ、そんなのはぜんぜん誇れることではなくて、しっかりした人にとっては、財布を無くさないなんて当たり前のことかもしれません。
しかし、誰しも「必ず」ということはないわけです。
例えばバッグごと盗難にあったとしたら、どうでしょう。こうしたものは、本人の努力だけでは防ぎきれません。
お財布の中身を言えますか
もし、お財布が無くなった場合は、クレジットカードやキャッシュカードなどの緊急性の高いものから順番にカード停止の手続きを行い、警察へ届けを出しますね。
こうした手続きや連絡方法などは、今の時代ですから、検索すればすぐに対処方法が出てきます。この点に関してはあまり問題ではありません。
それよりも、「自分のお財布の中に何が入っているか・いくらくらい入っているか」を言えないことの方が問題です。これがわからなければ、手続きに支障がでます。特に、クレジットカードやキャッシュカードを複数持っている方は、注意が必要です。
もし、お財布を無くしたら、盗まれたら……。本日は、そんなことが起きたときに慌てないため、今すぐできる3つのことをご紹介します。
1.お財布の中身を厳選する
不要なものを入れておくのはリスクである
まずはお財布の中身を整理する必要があります。不要なレシートや期限が切れたクーポン券などが入っているのなら、それを捨てる必要がありますね。
これは今回のテーマとは少しずれてしまいますが、大前提として不要なものを捨てるというのは必要なことです。こうしたものがたくさん入っているお財布では、中身を把握できないからです。
その上で、無くしたときのリスクを減らすために、必要最小限のものだけをお財布に入れるようにして、中身を減らすということが有効です。
特にポイントカードはどんどんたまっていきます。単なるスタンプカードのようなものなら、紛失してもポイントを失うだけなので問題ないのですが、会員証などのように、住所等の個人情報を登録するタイプだと、お財布に入っているだけでもリスクがあります。
某レンタル店でおなじみの共通ポイントカードは、カード番号と生年月日がわかれば、氏名や住所等が照会できてしまう、ということで問題になったことがありました。そうでなくても、財布の中身の情報を組み合わせれば、サービスによって利用履歴を照会できたり、パスワードを照会できたりしてしまうかもしれません。
ポイントカードの紛失は、単に「たまったポイントが無くなる」だけではない可能性がある、ということは考えておくべきです。
できるだけカードを減らす工夫を
対策としては、そもそもポイントカードを作らないということが挙げられます。店員から勧められるままポイントカードを作っていては、どんどんカードの数が増えていってしまいます。
ただ、ポイントをためて節約するのもそれはそれで楽しいので、高額な買い物であったり、2・3回くらいは行くことがわかっているお店だったら、作ってしまっても問題ないと思います。複数店舗で使える共通ポイントも最近は増えつつあるので、こうしたポイントを活用できるお店にまとめていくのも手です。
加えて、最近はスマートフォンのアプリでカードの代わりになるものもありますので、活用していきましょう。大手の共通ポイントカード系であれば、「カード名 アプリ」みたいな感じで検索すれば、たいてい出てきますので、確認するとよいでしょう。
こうしたアプリの欠点として、いちいちスマホを取り出してアプリを立ち上げて、バーコードを表示する必要があるのが、少々面倒です。おサイフケータイに対応したAndroidだと、タッチするだけでいいものもあるので、少しは楽なんですけどねー。
カードを作っても、常に持ち歩かない
ポイントカードや病院の診察券等は、自宅のカードホルダーにまとめておき、必要なときだけお財布に入れるようにするとよいでしょう。帰ってきたら、きちんとカードホルダーに戻します。
頻繁に使うものや、万が一忘れると困るものについては、お財布に入れっぱなしにした方がいいと思いますが、そうでなければ、使うときだけ使うという運用をした方が安心です。
例えば私は、クレジットカードを複数枚持っていますが、必要最小限なもの(違うカード会社のものを2枚)だけ持ち歩きます。保険証も、必要なときだけ財布に入れるようにして、普段は家に置いておきます。
このように、必要なものだけを財布に入れるように心がけておくと、万が一のときに安心です。
2.お財布の中身を記録しておく
ここまでお財布の中身を減らす、ということを述べてきました。これは、単純にリスクを減らすということもありますが、それに加えて、お財布の中身について把握しやすくする、という理由もあります。
私は、お財布の中身を以下のようにすべてEvernoteに記録しています。簡単にテキストで、どのカードが入っているのかをメモしておけば十分だと思います。とにかく、紛失したときに、どのカードについて対応すればよいかが一目でわかるための記録が必要ということです。
そしてできれば、カードの停止手続き・再発行手続きのことが掲載されている公式サイトのページのURLをEvernoteのノートに記録しておくと、いざというときに慌てなくてすみます。少なくとも、クレジットカードやキャッシュカードについては、できるだけ早い対応が必要ですので、それだけでも連絡先や対応方法を調べておいた方がよいでしょう。
それから、できればお財布に入っている現金も把握しておいた方がいいですね。警察に届ける場合は、金額を聞かれるからです。
これについては、一定の期間ごとに家計簿をつけて、お財布の中の現金を把握する習慣をつけておくのがよいと思います。私はできるだけ現金支出をやめて、クレジットカードや電子マネーで支払いをしているので、1〜2週間に1度お財布の残高を把握しておけば、それで十分です。
ちなみに、カード番号等は、特に必要になったことがないので、控えておく必要はないと思います。どちらかというと、それをメモとして残すことで、そこから情報が流出するリスクが出てきます。そういう意味では、カードを写真に撮って残す場合は、注意が必要ではないかと思います。
3.月に1回は情報をアップデートする
前述したお財布の中身の記録については、1回記録して終わりではなく、月に1回は、情報を更新するようにしましょう。今すぐできることとして、カレンダーや、リマインダーアプリ・タスク管理アプリなどで、月に1回、情報を更新するタスクを入れて管理しておくとよいと思います。
とにかく更新をしなければ意味がありません。面倒ですが、1つめのできること、「お財布の中身を厳選する」ことができていれば、そこまで大変な作業ではないと思います。
一応、確認したところで最終更新日をメモしておくと、そのリストが信頼できるかどうかがわかるので安心です(上のEvernoteのスクリーンショットでも、最終更新日を入れてあるのがおわかりいただけると思います)。
まとめ
お財布を無くす機会はほとんどないとは思いますが、万が一のために備えておけば、安心です。保険と違い、費用をかけずに安心を手に入れられるので、オススメです。
本筋とは外れてしまいますが、たまにお財布の中をしっかり見直すことで、期限が切れそうなクーポン券や割引券、ポイント等に気づくことができるという利点もあります。万が一のときに安心できて、さらにお得に運用できるのだとしたら、面倒でもやる価値は十分にあるでしょう。
お財布の中身が思い出せない方がいらっしゃいましたら、少なくともお財布の中身の記録だけでもしておくと、いざというときに必ず役に立つと思います。ぜひお試しください。
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