新型のiPod touchが唐突に発表された。
センサーにはiPhone 7やiPhone 7 Plusに搭載されているA10 Fusionを搭載。新たにAR(拡張現実)に対応したほか、パフォーマンスが向上し、よりゲームに最適なiPod touchとなった。
それにしても、しばらく放置気味だったiPod touch。このまま販売中止となるのでは……と思っていたが、今回新型が出たことで、これからも販売を継続していくのだということがはっきりした。
Apple製品が無くなってしまうのはなんとなくさみしいので、その点ではよかったな、と思う。
とはいえ、新製品の告知がAppleのトップページにドカンと表示されるiPhoneやMacと比べると、扱いはかなり控えめだ。ページ下部にあるiPod touchの小さなリンクから飛んで、ようやく製品ページにたどり着くくらい。Apple的にもメインストリームではないということがうかがえる。
それでも、21,800円(税別)で、別途通信契約も必要なく、手軽に購入できるiOSデバイスという意味では、iPod touchは大切なプロダクトだと思う。例えば、教育市場で使える安価なコンピューター代わりとか、Androidユーザーの2代目端末とか、スマホを持つにはまだ早い子どもが使うとか、いろいろ活用範囲は広そうだ。
Appleの新しいゲームサービスである「Apple Arcade」に対応しているので、携帯ゲーム専用機として使うことも期待できる。日本でどの程度魅力的なゲームが登場するのかは分からないけど。
また、iPhone SEと同じコンパクトな4インチ画面というのも魅力的だ。いっそこの勢いでiPhone SEの次期モデルも出てほしいと思うくらい。
Touch IDも位置情報サービスも無い新型iPod touchには、個人的にあまり魅力に感じないが、これでiOSを使う人が増えれば、それに対応したアプリも開発されやすくなる。そうなれば、Appleとしても、ユーザーとしても、新型iPod touch登場によるメリットは大きい。
さて、まもなくWWDC 2019が開催される。おそらくハードに関しての発表の可能性は低いが、新しいiOSやmacOSについては何かしら発表があると思われる。
まだまだApple関係の話題は盛り上がるばかりだ。Appleファンとして、ワクワクが止まらなくてうれしい。
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